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5歳の子供に普及プロジェクト!理想を追い求めて【関達也常務理事・特別インタビュー】

 日本棋院普及部の関達也常務理事に、今後の碁界発展をどのように考えているか伺ったところ『5歳の子供に囲碁を教える指導者を増やす』プロジェクトを進めているという。厳しい現実に向き合いながら、それでも明るい未来へ走り続ける関常務理事の未来像をインタビューした。

関達也常務理事のプロフィール
平成元年(1989年)7月26日生。新潟県出身。平成18年入段、令和6年四段。日本棋院東京本院所属。令和6年7月~日本棋院常務理事。


若年層をターゲットに

関常務理事は全国の碁会所などへ訪問。週刊碁(休刊)でもコラムが紹介されていた

 ――『5歳の子供に囲碁を教える指導者を増やしたい』という構想を描いていると聞きました。どういったものか、教えてください。
 「まず、指導者向けに体系化されたカリキュラムを作ります。それを公開して囲碁を教えるハードルを下げると共に、指導のレベルを上げたい。このカリキュラムは、終局までわかるレベルの方が5歳の子供に教えて、一緒に楽しむことが目的。遊びの延長線上として囲碁が取り入れられ、次第に囲碁を打つ方が増えるのではないかと考えています」

 ――他の年齢層はいかがでしょうか?
 「私は全国の碁会所や公民館などで多くの方にお話を聞きました。例えば、小学校へのアプローチは厳しいというご意見。一時は囲碁への関心が高まっても、校長先生が変わった瞬間、今までの努力が徒労に終わるケースが多いようです。様々なことを検討した結果、残ったのが幼稚園や保育園。そこで、5歳の子供に注目した訳です」

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