上野、勝利引き寄せる英断【第33期竜星戦】
依田大空初段は初めての本戦出場。1回戦で牛栄子扇興杯を破り、2回戦進出を決めた。迎え撃つ上野愛咲美女流名人は6期目の本戦出場。
本局は、上野の英断による終盤での大フリカワリがハイライト。このフリカワリで上野が優勢を確立し、勝利を決めた。
解説は孫喆七段。
〈第33期竜星戦本戦Bブロック・2回戦〉
黒 依田大空初段 白 上野愛咲美女流名人
※棋譜再生は最終譜のあとにございます。
〈第1譜〉1―24
依田の先番。黒7の二間高ガカリは、最近では珍しい手だ。「依田さんが序盤で趣向を凝らしてくるのは、若手棋士の中では割と知られた話です」と孫七段。
上野は白12と早々に仕掛けていく。白16と分断し、このまま左上の黒が飲み込まれては白地が大きい。依田は黒17と軽く逃げ出した。
上野は白24と再び打ち込んでいく。相手を戦いの場に引きずり出そうとしているようにも見える。
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