見出し画像

【現代碁の最前線】星のケイマジマリへの肩ツキ戦法・応用編【小池芳弘七段③】

 今回は星のケイマジマリで現れる「進化する肩ツキ攻防戦」を小池芳弘七段の解説でお送りします。「配石の違いで打ち方が大きく変わるのが、肩ツキの攻防の難しいところ」と小池七段。実戦でよく現れる局面から、臨機応変な打ち方が試される特徴を紹介します。

「肩ツキの攻防は奥が深いです」と小池七段

テーマ図「進化する肩ツキ攻防」

 前回と異なる点は、右下のシマリの方向が変わっていること。黒1の肩ツキから生じる攻防が大きく変わる理由を検証していきます。

1図(ハサミの無力化)

 現局面では、白1のハサミには黒2以下と右辺の黒模様を広げられるので黒十分。

2図(対抗策の意図)

 そこで、白1と下辺方面を占めるのが有力な対抗策。黒2と遮るのは、白3以下と下辺の黒を攻められて黒不満。

ここから先は

1,094字 / 16画像
この記事のみ ¥ 330
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!