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【アジア競技大会】個人戦予選3回戦

 9月25日に「アジア競技大会」囲碁競技の個人戦予選3回戦が中国・杭州棋院チェスホールで行われた。日本の一力遼選手は中国代表の柯潔選手、芝野虎丸選手はマレーシア代表のLeeShou-kai選手と対戦し、芝野選手が2連勝し、一力選手は初黒星となった。

一力VS.柯潔戦の対局風景
芝野(左)は軽快なシノギを見せて2連勝

個人戦予選3回戦の結果

9月25日:個人戦予選3回戦の結果
※左側が勝者、名前の隣が勝ち点(手空きは2点)
【A組】
芝野虎丸6―2LeeShou-kai
申真諝6―4許皓鋐
楊鼎新4―2陳志軒
Kwa Jie-hui2―2Karuehawanit Wichrich
Sam In-hang2(手空き)

【B組】
一力遼4―6柯潔
曽富康2―4頼均輔
陳乃申2―0Lou Wan-kao
朴廷桓4―4Kang Zhan-bin
Sornarra Pongsakarn4(手空き)

9月25日:個人戦予選4回戦の組み合わせ
※名前の隣が勝ち点(手空きの選手は2点加算)
【A組】
芝野虎丸6―6申真諝
LeeShou-kai2―2Kwa Jie-hui
楊鼎新4―4許皓鋐
Karuehawanit Wichrich2―2Sam In-hang
陳志軒4(手空き)

【B組】
一力遼4―4朴廷桓
柯潔6―4Kang Zhan-bin
頼均輔4―4Sornarra Pongsakarn
曽富康2―2陳乃申
Lou Wan-kao2(手空き)

 個人戦予選4回戦では、一力VS.朴廷桓、芝野VS.申真諝の日韓対決が両組で行われる。大きな分岐点を迎えた一戦を制し、明日以降に良い流れを作れるか、目が離せない対戦カードとなった。


一力インタビュー

局後、一力と柯潔が選手控室で検討した

 ――1局を通しての感想をお願いします。
 一力「中盤で時間を残せなかった点と、本気で大石を取りに行かざるを得ない状況になったのが反省点でした」

 ――具体的にどのあたりでしょうか?
 「左辺の黒を攻めにいったところで、黒1から3の追及が厳しかったです。(白aは黒bで白が窮します)」

 ――(現時点で)どのように打てば良かったのでしょうか?
 「少し前に戻って、白1から3と黒5子を取れば長期戦でした」

 ――序盤の珍しい手法は研究済みの手でしたか?
 「はい、そうです。ただ、黒2のスベリ以外の手を研究していたので、実戦は少し困りました」

 ――次局に向けてのコメントをお願いします。
 「本局は中盤以降の打ち方がまずかったので、修正していきたい」


芝野インタビュー

対局席に向かう芝野。程よい緊張感で会場入り

 ――2連勝おめでとうございます。
 芝野「ありがとうございます。模様の張り合いの碁から、模様を消す展開できたので悪くない内容だったと思います」

 ――どのあたりから流れを掴んだと感じましたか?
 「白1、3の出切りを打てた局面です。簡単には取られない石なので、右辺の模様を消す調子を得られました」

 ――勝利を強く感じたのはどの辺りでしたか?
 「白1と連絡したときです。左下の黒をはっきり飲み込めたので、白勝勢と感じました。(黒aは白bで成功)」

個人戦予選4回戦で、芝野は韓国の申真諝選手と対決

 ――これから中国、韓国、中華台北の3ヵ国・地域の選手と当たりますが、何か準備されていることなどありますか?
 「特別なことはしていません。普段通りの力を発揮することに集中していきたいです」


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