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許、5勝目【第49期名人戦リーグ】

 第49期名人戦(主催・朝日新聞社)リーグは第8ラウンドが終了した。第8ラウンドの最終戦となったのは7月15日に日本棋院東京本院で行われた張栩九段―許家元九段戦である。
 ここまで許は4勝3敗で残留がすでに確定、張は1勝5敗(1手空き)で陥落確定。だが消化試合だなんてとんでもない、華やかな手どころが続く大熱戦を演じてくれた。
 最後は大石を仕留めにいった許に対し、張がシノギの妙手を繰り出したものの直後にミス。取りかけを成功させた許が中押し勝ちとした。

 残り1ラウンド。一力遼棋聖が最終戦に勝てば8連勝(1手空き)で挑戦権獲得。7勝1敗(1手空き)の余正麒八段が勝ち、一力が負けた場合は両者のプレーオフとなる。
 他の選手は、井山裕太王座が5勝2敗(1手空き)、山下敬吾九段は4勝3敗(1手空き)、関航太郎九段は1勝6敗(1手空き)、志田達哉八段は7連敗(1手空き)、富士田明彦七段は3勝4敗(1手空き)。関、志田、富士田は陥落。

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