谷口徹五段(28)は４年連続４回目、上野梨紗女流棋聖(18)は初出場。関西棋院の若手と女流タイトル保持者の対決は、一進一退の攻防が続いたが、ヨセに入って、上野が抜け出した。解説は金秀俊九段。

〈第72回ＮＨＫ杯１回戦・第16局〉
黒　谷口徹五段　白　上野梨紗女流棋聖

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〈第１譜〉１―13

　「谷口さんは厚み派。新人王戦の決勝に進出したり、成績も安定感が出てきた印象。上野さんは、からい碁も厚い碁も打ちこなすオールラウンドの棋風。読みやヨセも強い」と金九段。初手合わせ。
　黒５の高ガカリは最近少ないが、「厚み派の谷口さんならではの作戦でしょうか」。黒11に対し、穏やかに打つなら１図、白１のケイマ。「黒２のツケや、他にも色々な選択肢があります」。白12は２図が注文。「部分的には互角の定石ですが、左上の黒３子が重いので、黒の作戦は失敗。黒13は自然です」。