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瀬戸、気迫の逆転【第72回NHK杯】

 瀬戸大樹八段(40)は17年連続19回目、関航太郎九段(22)は3年連続4回目の出場。関西棋院のトップと日本棋院の若手の対決は、劣勢に立っていた瀬戸が中央の競り合いで強烈なパワーを発揮し、逆転勝ちした。解説は寺山怜六段。


〈第72回NHK杯1回戦・第14局〉
白 関航太郎九段 黒 瀬戸大樹八段

関(左)と瀬戸

※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。

〈第1譜〉1―30

 所属棋院と世代の違いもあってか、今局が初手合わせ。「瀬戸さんは基本、穏やかな棋風。ただ、いざという時は大いにパワーを発揮します。関さんは、AI博士。“AIソムリエ”の愛称で知られています。独創的で明るいタイプです」と寺山六段。
 黒9のダイレクト三々から白20までは、時折見られる定型の一つ。白22と下辺に構え、黒Aからの仕掛けに備える。「黒19で1図、1と切る変化もあります。本局の場合は白10のシチョウが成立するので、採りません」。
 黒23のハサミに白26と動き、右上隅から競り合いに入りそうな気配。白30はやや薄いが、頑張った。「白30はB、黒C、白Dなら穏やか」。

1図 黒5(3の上)

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