見出し画像

第43回碁界の礎百人―第1期名人戦、劇的決着【呉清源⑩坂田栄男⑦】

 第1期の名人を決めるリーグ戦は、名人戦成立に尽力した藤沢秀行が中盤から独走し、追い込んだ呉清源と坂田栄男とともに最終局を迎えた。9勝2敗の藤沢が勝てば文句なしに名人に。藤沢が橋本昌二に敗れると、8勝3敗同士の呉―坂田戦の勝者とプレーオフになるはずだった。藤沢は早々に負け、プレーオフを覚悟して夜の新宿に飲みに出かけた。そのころ、呉―坂田戦は坂田大優勢。ところが思わぬ結末が待っていた。

呉清源

ここから先は

635字 / 1画像
この記事のみ ¥ 110

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!