第48期棋聖戦リーグが大詰め、挑戦者決定トーナメントの出場者が出そろった。

棋聖戦対局方式

　棋聖戦リーグは上から順にＳ、Ａ、Ｂ、Ｃの４階級あり、人数はＳ６名、Ａ８名、Ｂ16名、Ｃ32名。
　リーグ戦が終わると、Ｓの１位と２位、Ａ・Ｂ・Ｃ各１位、計５名が挑戦者決定トーナメントへ出場、パラマス方式で争う。どのリーグに在籍していても挑戦者になれる可能性があるということだ。

第48期棋聖戦Ｂ・Ｃリーグ

　Ｓは井山裕太王座が５戦全勝で１位、許家元九段が４勝１敗で２位に。Ａは余正麒八段が６勝１敗で優勝した。
　残るはＢとＣである。

Ｂは安達が制す

　Ｂリーグは他と違い、１組と２組に分かれ、各組１位がプレーオフを行って優勝を決める方式を採用している。
　Ｂリーグ１組は安達利昌七段が、同２組は呉柏毅五段がそれぞれ１位となり（ともに６勝１敗）、９月18日（月）、二人によるプレーオフが日本棋院東京本院で行われた。
　呉五段の優勢かと思われたが、安達七段が逆転、207手までで安達の黒番中押し勝ちとなった。

Ｃは平田が優勝

　21日（木）にはＣリーグ４連勝同士、平田智也八段と横塚力七段が日本棋院東京本院で対戦した。
　結果は、平田八段が236手までで白番中押し勝ち、優勝を決めた。
　局後、リーグを振り返り、「２局目の鶴田さん（和志六段）との碁に勝てたのが大きかった」と平田。トーナメント戦への抱負は「あきらかに強い人ばかり。向かっていく気持ちで臨みたい」と語った。