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第99回碁界の礎百人―大阪で号外、20歳井山裕太が名人に【張栩③井山裕太①】

 山下敬吾、張栩、羽根直樹、高尾紳路の平成四天王時代がまだまだ続くと思われたとき、日本棋院関西総本部に突如として超大型新人が現れた。平成元年生まれの井山裕太である。石井邦生九段門下で中学1年でプロデビュー。四段のとき、阿含・桐山杯で小林覚九段を破って公式戦初優勝し、七段特進。さらに17歳10ヵ月で棋聖戦リーグ入りを果たし、18歳で名人戦リーグ入り。最年少記録を次々と塗り変え、19歳では名人戦の挑戦者に。このときは張栩名人に3勝4敗と、あと一歩及ばなかったが、20歳になって名人連続挑戦。井山は第1局こそ半目負けで落としたものの、第2局以降4連勝で名人に。大阪では井山裕太名人誕生の号外が出たほどだった。ここでは名人奪取を決めた第5局を紹介しよう。

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