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一力、8連勝 挑戦権獲得!【第49期名人戦リーグ】

 第49期名人戦(主催・朝日新聞社)リーグは、7月22日の最終一斉対局で終了。この最終第9ラウンドは、日本棋院東京本院では一力遼棋聖―富士田明彦七段戦、山下敬吾九段―余正麒八段戦、張栩九段―志田達哉八段戦の3局が、関西総本部では井山裕太王座―関航太郎九段戦が行われた。許家元九段は5勝3敗で終了し、手空き。
 すでに前ラウンドまでにリーグ残留と陥落は決定している。挑戦権に関係する対局以外は「消化試合」の様相だ(もちろん、だからといって対局者は勝利で締めたい)。
 最初に終局したのは井山―関戦。井山が129手と短手数で中押し勝ちを決めた。これで井山は6勝2敗、関は1勝7敗となった。次に終局したのは張―志田戦。こちらは張が220手まで黒番1目半勝ちとして2勝6敗でリーグを終えた。志田は8連敗とつらい結果に。
 さて、この最終ラウンドの注目は一力―富士田戦に集まっていた。これまで7勝0敗(1手空き)の一力が勝てば、すんなりと挑戦権を獲得。富士田が勝って一力に黒星をつければ、挑戦者レースにひと波乱。6勝1敗(1手空き)で2位の余にもチャンスが生まれる。

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