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井山、大迫力の防衛 第3局棋譜解説【第49期碁聖戦五番勝負】

 第49期碁聖戦(主催・新聞囲碁連盟)五番勝負第3局が7月19日、日本棋院東京本院で行われた。井山裕太碁聖が芝野虎丸名人を挑戦者に迎えた今シリーズは、第1、2局と井山碁聖が連勝。またたく間に挑戦者をカド番に追い詰めた。
 この第3局では形勢は二転三転。最終盤に至ってようやく井山碁聖がわずかに抜け出し、3連勝で碁聖防衛。4連覇を果たした。
 この防衛によっていくつかの記録が達成された。まず井山碁聖の通算タイトル獲得数が76に。趙治勲名誉名人の持つタイトル獲得数に並ぶ快挙となった。そして碁聖獲得10期となって、これは全棋士中単独トップ(前期まで小林光一名誉碁聖の9期と並んでいた)。さらにこの碁聖戦五番勝負において、井山碁聖は現在、11連勝中なのだ。
 井山「今シリーズは力を出し切ることができました。趙先生と記録の上だけでも並ぶことができたのはとてもうれしいこと。(碁聖戦11連勝に関しては)ここ数年ではいいイメージで臨めている棋戦なのかな、と思っています」

いつもと変わらぬ表情で対局開始を待つ井山碁聖
瞑想する芝野名人

 互いの気迫がぶつかり合った一局を、日本棋院ネット対局「幽玄の間」での加藤充志九段、ユーチューブ「日本棋院囲碁チャンネル」での横塚力七段の解説をもとに振り返ろう。
(記・関根新吾)

午前9時になると立会・山下敬吾九段(盤側中央)の合図で第3局開始。先番井山は右上隅小目へ

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