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一力新本因坊を祝う

第78期本因坊就位式

 「七番勝負を振り返ると、本当にどの碁も紙一重の内容、どちらに勝負が転んでもおかしくないような碁ばかりでした」と一力遼新本因坊。
 第78期本因坊就位式(主催・毎日新聞社、日本棋院、関西棋院、協賛・大和証券グループ、協力・藤田観光株式会社宝酒造株式会社)が9月20日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われ、多数の関係者、一般参加者で賑わった。
 一力は、前期に本因坊初挑戦。結果は、本因坊文裕(井山裕太本因坊)にまさかの4連敗を喫した。文裕は新記録となる11連覇を達成している。一力は雪辱を期して今期、再び七番勝負の舞台へ。第4局を終えた時点で3勝1敗としたが、あと1勝が遠く、勝負は最終局へ。「第7局も1日目から苦しい形勢にしてしまいました」と一力。しかし、逆転で初の本因坊獲得を成し遂げた。
 就位式は、和装姿の一力が大きな拍手に包まれて登場後、毎日新聞社・松木健代表取締役社長らがあいさつ。一力が勉強した「洪道場」の洪清泉四段が祝辞を述べた。
 一力は、冒頭の七番勝負振り返りに続き、「なんとか結果を出すことができたのは、いままで応援してくれた方々の、その応援のおかげかなと思っています。本因坊戦はいろんな方が連覇されている歴史があるので、自分も少しでも続けるよう、来年以降、精一杯自分の力を出し切って頑張りたい」と謝辞を述べた。

毎日新聞社松木健代表取締役社長。「一力時代を告げるようなシリーズでした」
允許状を手にした一力
祝辞を述べる洪清泉四段(洪道場主宰)。「一力さんは目標設定をしっかりする子でした」
上野梨紗二段が花束贈呈。ともにこれから日本代表としてアジア競技大会に臨む
両親もお祝いに駆けつけた

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