見出し画像

一力、3期ぶり2回目の天元獲得 【天元戦五番勝負第4局・棋譜解説】

 関航太郎天元に一力遼棋聖が挑戦していた第49期天元戦挑戦手合五番勝負第4局(主催:神戸新聞社など新聞三社連合、協賛:淡路共正陸運株式会社、洲本金融連盟)が、12月6日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われ、一力が勝ってタイトル奪還に成功した。これで一力は、棋聖、本因坊を併せ三冠となった。
 第4局盤側は、立会・後藤俊午九段、記録係に村本渉四段と大森らん二段、新聞ならびに「日本棋院囲碁チャンネル」解説が村松大樹七段、日本棋院「幽玄の間」解説は酒井佑規四段が務めた。
 持ち時間は3時間、残り時間は関、一力とも1分だった。
(記・川熊博行)

ホテルの前は海が広がる。和歌山県の方に見えた日の出

 第4局は、愛知県岡崎市での第1局に関が勝ち、札幌市での第2局と福岡市での第3局に一力が連勝して、挑戦者2勝1敗で迎えた。第4局の対局場ホテルニューアワジは、2年前、関が一力から初めて天元を奪取していた地でもあった。一力がタイトル失冠の地で天元位返り咲きを果たすのか、関が勝って3連覇の希望を最終局に持ち越すかに注目が集った。

立会人の後藤俊午九段(中央奥)の合図で対局開始

ここから先は

2,491字 / 19画像
この記事のみ ¥ 220

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!