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一力、終盤で逆転勝ち!【NHK杯】

 ともに優勝3回の一力遼棋聖(26)と井山裕太王座(34)が対決。序盤から激戦を展開、井山が長い時間、主導権を握った。一力は決め手を与えずに追走。フルパワーで形勢不明に持ち込み、終盤、一気に逆転した。解説は寺山怜六段。


〈第71回NHK杯準決勝・第2局〉
黒 井山裕太王座 白 一力遼棋聖

一力遼棋聖(左)と井山裕太王座

※最終譜のあとに棋譜再生機能があります

〈第1譜〉1―30

 対戦成績は井山の48勝28敗。一時期は井山が大幅に勝ち越していたが、この数年は五分の戦いとなっている。
 白6の低いカカリに、黒7、9は井山愛用の手法。特に白番で多用している。
 黒11の両ガカリから、競り合いがスタートする。黒19までは、時折見る進行。「黒19は23のコスミもよく見ます。白20は1図、1とすぐに上辺黒に迫るのもあります。これも競り合いですが、実戦より穏やかです」。
 白20、さらに白26と両方で頑張ったのが一力らしい。白30まで、忙しい流れとなっている。

1図

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