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一力、難解攻め合い制す 第1局棋譜解説【第50期天元戦五番勝負】

 令和の黄金カードが天元戦でもはじまった。
 一力遼天元に芝野虎丸名人が挑戦する「第50期天元戦挑戦手合五番勝負」第1局(主催・新聞三社連合、中日新聞社)が10月7日に愛知県名古屋市「文化のみち橦木館」で行われた。
 現在、名人戦七番勝負でも角逐するふたりが、天元戦に舞台を替えて対戦。「(名人戦よりも)短い時間の中でどれだけのパフォーマンスを見せられるか。読みの精度が大事」と両者が異口同音に語ったように、互いの深い読みがぶつかり合う一局となった。
 芝野の攻め、一力のシノギで局面は推移。最後は大石同士の攻め合いで決着がついた。一力がAIすらも超えた鋭い読みを披露し、超難解な攻め合いを制して、まずは先勝をあげた。
 本局の立会人は山城宏九段、記録係に高橋真澄四段と卞聞愷四段。新聞解説とYouTube「日本棋院囲碁チャンネル」解説に大竹優七段、日本棋院ネット対局『幽玄の間』解説に六浦雄太八段。
(記・関根新吾)

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