上野、先勝飾る【第11期会津中央病院・女流立葵杯挑戦手合三番勝負第1局】
6月15日に「第11期会津中央病院・女流立葵杯」(協賛・一般財団法人温知会)挑戦手合三番勝負第1局が、福島県会津若松市「今昔亭」で行われた。上野愛咲美女流立葵杯が向井千瑛六段に勝利し、防衛まで残り1勝に迫った。
第1譜(1―37)「両ガカリ定石」
白6と大場へ走ったため、黒7の両ガカリから戦端が開かれた。白8から10と受けた後、黒11から23で左辺と下辺を補強するのが常套手段。大きな分岐は、白28と受けた局面。「石が取られないことを意識しました」と向井六段。実戦は黒29以下と左辺の根拠を確かめる進行を選択した。
参考図1(心配の強襲)
黒1と下辺の好点に先着したいが、白2でaとbを見て封鎖される。左辺の黒に寄り付かれる展開となるため、本図を選ぶのは悩ましいところ。
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