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上野、先勝飾る【第11期会津中央病院・女流立葵杯挑戦手合三番勝負第1局】

 6月15日に「第11期会津中央病院・女流立葵杯」(協賛・一般財団法人温知会)挑戦手合三番勝負第1局が、福島県会津若松市「今昔亭」で行われた。上野愛咲美女流立葵杯が向井千瑛六段に勝利し、防衛まで残り1勝に迫った。

第11期会津中央病院・女流立葵杯挑戦手合三番勝負・第1局
黒:向井千瑛六段、白:上野愛咲美女流立葵杯
結果:213手完、白6目半勝ち
消費時間:黒2時間55分、白1時間56分
日程:6月15日
会場:福島県会津若松市「今昔亭
持ち時間:各3時間(5分前より1分の秒読み)
記録:辻華三段、張心澄初段
新聞解説:宮崎龍太郎七段
大盤解説:鈴木伸二八段、謝依旻七段(立会)
※棋譜再生はこちら

第1局:上野女流立葵杯、白6目半勝ち
第2局:6月16日「今昔亭」
第3局:6月17日「今昔亭」
※YouTube中継はこちら(第1局)、こちら(第2局)

対局会場「今昔亭」

第1譜(1―37)「両ガカリ定石」

 白6と大場へ走ったため、黒7の両ガカリから戦端が開かれた。白8から10と受けた後、黒11から23で左辺と下辺を補強するのが常套手段。大きな分岐は、白28と受けた局面。「石が取られないことを意識しました」と向井六段。実戦は黒29以下と左辺の根拠を確かめる進行を選択した。

参考図1(心配の強襲)

 黒1と下辺の好点に先着したいが、白2でaとbを見て封鎖される。左辺の黒に寄り付かれる展開となるため、本図を選ぶのは悩ましいところ。

対局開始直後の様子

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