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読み比べの大乱戦!三浦が最強に決める【第49期新人王戦決勝三番勝負・第1局】

 9月24日に「第49期新人王戦決勝三番勝負」(主催・しんぶん赤旗)の第1局が日本棋院東京本院で行われた。白番の三浦太郎三段が黒番の藤井浩貴三段に勝利し、好スタートを切った。第2局は10月1日に同所で行われる。

第49期新人王戦決勝三番勝負第1局の概要
黒:藤井浩貴三段 白:三浦太郎三段
結果:148手完、白中押し勝ち
消費時間:黒2時間46分、白2時間47分
日程:9月24日
場所:日本棋院東京本院
主催:しんぶん赤旗
賞金:200万円
持ち時間:各3時間、5分前より秒読み
出場資格:予選開催年の9月1日時点で25歳以下、六段以下。ただし、新人王のタイトル獲得は1回限り(第32期より)。囲碁赤旗名人(第48期より)
立会:蘇耀国九段
記録:森智咲二段張心澄初段
YouTube解説:孫喆七段
幽玄の間解説:小池芳弘七段
※YouTubeはこちら、棋譜再生はこちら


三浦三段のコメント

タイトル奪取まで残り1勝となった三浦三段

 「勝てたことは良かったが、ハッキリしない手が多くて、納得できる内容ではありませんでした。次局までにレベルの高い碁を打てるように準備していきます」

藤井三段のコメント

「第3局まで打ちたい」と次局への意気込みを語った藤井三段

 「序盤から形を崩されてしまって、休憩時間は絶望していました。次局では自分の良さを発揮できるような碁にできればと思っています」


第1譜(1―19)「前例のない戦い」

 白8の三々入りに、黒9から17と手厚い進行を選択。白18と上辺の黒模様拡大を牽制した瞬間、黒19と意表を突く奇襲で戦端が開かれた。

参考図1(穏やかな長期戦)

 黒1と右辺の進出を止めるのが、序盤の早い段階でも急ぎたい好点。白2と上辺の安全を確かめるなら、黒3以下と地を稼いで黒悪くない展開。

黒番は藤井三段(左)、白番は三浦三段で第1局が開始

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