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とにかく頑張るしかない【藤澤一就八段特別インタビュー・後編】

 後編では、藤澤一就八段がよく言われる質問の「将棋界との比較」や「中国や韓国との差」、そして囲碁をする子供が増えている理由など、簡潔かつ明瞭に幅広いジャンルの話を語って頂きました。


知るべき歴史的背景

日本将棋連盟会長の羽生善治九段

 ――囲碁界と将棋界がよく比較されます。
 「将棋界の注目度がすごいとよく言うじゃないですか。でも、今に始まったことではなく、僕がプロになった40年前も、マスコミ関係では将棋の方が圧倒的に強かったんですよ。全然話にならないぐらいに。それに、将棋ファンと比べて囲碁ファンが多かった時代はレジャー白書でありましたか?多分なかったですよ。ただ、棋戦は囲碁の方が多かったんです。囲碁や将棋、野球など多くのジャンルで人口は減っています。趣味が多様化したことや、スマートフォンやパソコンで手軽に楽しめるものが増えて、囲碁ができても、お金を使って楽しもうとか、そこに時間を割こうという機会が減っていると思います

 ――将棋はネットで盛り上がっていますよね。
 「将棋の場合、ネット社会になって、見る人が多ければスポンサーがつきます。しかも、尊敬すべき羽生善治先生と藤井聡太八冠がすごすぎます」

 ――確かに、将棋界は業界を越えた活躍をしている方がいます。
 「例えば、内藤先生(國雄九段)は『おゆき』のレコードが100万枚売れる大ヒット。芹沢先生(博文九段)はクイズ番組のレギュラー。林葉先生(直子元女流タイトル保持者)が不戦敗して連絡が取れなかったことで、ワイドショーで特番が組まれて失踪騒動へ発展するなど大きく取り扱われているんです。そういった歴史を見ても、マスコミは将棋が圧倒的に強く、こうした時代背景を知った上で、囲碁界は頑張り方を考えないといけないと思います」

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