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【現代碁の最前線】三々定石後の切り対策・応用編【藤沢里菜女流本因坊②】

 前回に続き、星の三々定石後に現れる「切りの強襲対策」を藤沢里菜女流本因坊の解説でお送りします。今回は、初見では看破しづらい、強力な狙いを秘めた打ち方を攻略していきます。前回と合わせて読んで頂ければ、切り対策は万全になるはず!

インタビューで勝負強さの秘密を語った藤沢女流本因坊

藤沢女流本因坊インタビュー
 ――『藤沢さんは粘り強い棋風』と言われることが多いです。ご自身はどういった棋風だと考えていますか?
 「自分の棋風はよく分からないですが、バランス型を目指しています」

 ――形勢が悪い時、どのようなことを心掛けていますか?
 「無理やり仕掛けても、負けを早めるので粘り強く打ちますね。ただ、勝負を待って、何もできない場合もあるので難しい……。1つ言えることは『明らかに無理なことをしないこと』です」

 ――劣勢だと、勝負を焦ることはありませんか?
 「形勢が悪いことを感じつつも、『必ずチャンスがある』と思っているのかもしれません。『希望は捨てない』『諦めないこと』が大事かなと思います」

 ――そのメンタルが『粘り強さ』に繋がっているんですね。
 「少し楽観派なので、形勢が悪いことに気づいていない場合もあるんです(笑)。後で調べて気づくこともあります。だからこそ、悲観し過ぎずに粘れるのかもしれません。局面や手の進み具合によりますが、盤十ぐらいの差であれば『まだまだこれから』という気持ちです」


テーマ図「狙い秘めた追及手段」

 黒1から5と切断された後、白6と下辺を守るのが出発点。黒はA~Cの強力な狙いを持つ後続手段に、白がどのように受けるべきか、解説していきます。

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