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一力、全勝対決制し、単独首位に【第49期名人戦リーグ】

 第49期名人戦(主催・朝日新聞社)リーグは第8ラウンドが進行中。7月11日には一力遼棋聖―余正麒八段戦が日本棋院東京本院で行われた。
  両者とも現在6勝0敗(1手空き)。勝った方が芝野虎丸名人への挑戦権をぐっと引き寄せる今期リーグの天王山だった。
 気合十分な両者の対戦は序盤から難戦が続き、最後は余の猛攻を的確にシノぎきった一力が中押し勝ち。ついに7勝目をあげて単独首位に立った。
 長かった今期リーグ戦も、第8ラウンドもう一局(15日、許家元九段―張栩九段)と22日の最終ラウンド一斉対局を残すのみ。最終ラウンドで一力は富士田明彦七段と、余は山下敬吾九段との対戦。一力が敗れ余が勝利した場合は挑戦者決定プレーオフに持ち込まれる。

 他の選手は、井山裕太王座が5勝2敗(1手空き)、許は4勝3敗、山下は4勝3敗(1手空き)。以下の4名は陥落。関航太郎九段は1勝6敗(1手空き)、張は1勝5敗(1手空き)、志田達哉八段は7連敗(1手空き)、富士田は3勝4敗(1手空き)。

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