圧巻のシノギ 一力本因坊が初戦を飾る【第79期本因坊戦 五番勝負 第1局・棋譜解説】
一力遼本因坊に余正麒八段が挑戦する「第79期本因坊戦挑戦手合五番勝負第1局」(主催・毎日新聞社、日本棋院、関西棋院/特別協賛・大和証券グループ)が5月14日、東京都台東区・上野「東京国立博物館」で行われた。
厳しく攻める余に対し一力が鮮やかなシノギを見せて、一力が白番中押し勝ち。初防衛に向けて幸先良く先勝を挙げた。(記・関根新吾)
本局の立合人は張栩九段、新聞解説は河野臨九段、現地大盤解説に鶴山淳志八段、聞き手に星合志保三段、記録係は青木裕孝三段、竹下凌矢二段。
ネット対局「幽玄の間」&「日本棋院囲碁チャンネル」解説は鈴木伸二八段。
〈第79期 本因坊戦五番勝負・第1局〉
黒 余正麒八段 白 一力遼本因坊
持ち時間:各3時間、残り5分から秒読み
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〈第1譜〉1-37 「大事な初戦」
本局は東京国立博物館での対局。博物館内の庭園にある「九条館」が使用された。この九条館は九条公爵ゆかりの木造建築物で、床の間には狩野派による山水図が描かれており、長い本因坊戦の歴史の中でも、格別に風趣あふれる対局場だった。
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