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一力、ライバル決戦制し、連覇【第31期阿含・桐山杯 決勝棋譜解説】

 第31期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦(後援・京都新聞、特別協賛・阿含宗)の決勝が9月25日、京都府京都市山科区の「阿含宗本山総本殿・釈迦山大菩提寺」で開催された。
 今期決勝まで勝ち上がったのは、連覇をめざす一力遼桐山杯者と、意外にも初優勝をめざす芝野虎丸名人だった。
 現在名人戦でも激しく角逐する両者だが、ここでも令和のライバル対決が実現。まさしく一進一退のスリリングな攻防が繰り広げられ、最後は微差を争う半目勝負に。一力阿含・桐山杯者がからくも逃げ切って白番半目勝ちをあげて、連覇を達成した。
 立会&大盤解説は羽根直樹九段、聞き手に水戸夕香里三段、日本棋院ネット対局『幽玄の間』、YouTube「日本棋院囲碁チャンネル」解説は関航太郎九段。記録係は鳥井裕太四段、大森らん二段。ここでは羽根九段と関九段の解説をもとに熱戦となった本局を振り返る。
(記・関根新吾) 

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