囲碁AI研究の秘訣【関航太郎九段インタビュー】
数々の実績を残し続けている関航太郎九段に特別インタビューを行いました。『読みより感覚重視』や『AIを使うコツや姿勢』、そして『詰碁が苦手』という意外な話など盛りだくさん!普段、勉強する時の参考になる話題もあるので、ぜひご覧ください。
感覚重視のスタイル
――普段はどのような勉強をされていますか?
「AIを使った研究が7割、対局(ネット碁中心)が2割ぐらいです。ネット碁でも、AIで調べた形を使うなどテーマを決めて打つことが多いです。詰碁は1割ぐらいであまりやりません」
――手合では、高いレベルの読みを体現されているように見えますが。
「読みの力より、AIで判断力を鍛えています。例えば、重要な局面でどこまで踏み込むべきか考える時、読みで考えるより、形勢判断などで『これぐらいで勝てるかな』と感覚的に考えるタイプです。僕の場合、読み切ろうとする方が難易度が高いんですよね」
ここから先は
1,173字
/
2画像
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!