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日本の上野は流れ掴めず…決着は最終局へ【第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権・決勝三番勝負第2局】

 11月30日に「第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権」の決勝三番勝負第2局が、中国・福建省福州市「呉清源囲棋会館」で行われた。日本の上野愛咲美五段が中国の唐嘉雯(とう・かぶん)六段に敗れ、対戦成績は1勝1敗。決着は明日の第3局に持ち越しとなった。

第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権・決勝三番勝負第2局
黒 唐嘉雯六段 白 上野愛咲美五段
結果:215手完、黒中押し勝ち
主催:中国囲棋協会、福州市人民政府
共催:福州市体育局、鼓楼区人民政府
場所:中国福建省福州市「呉清源囲棋会館」
優勝賞金:50万元(約1050万円)、準優勝:20万元
持ち絵の時間:各2時間、1分の秒読み5回、中国ルール(コミ7目半)

【対戦成績】
第1局(11月29日):上野五段、黒中押し勝ち
第2局(11月30日):唐六段、黒中押し勝ち

「呉清源囲棋会館」の風景①。入り口
「呉清源囲棋会館」の風景②
「呉清源囲棋会館」の風景③
入り口から進んでいくと「呉清源囲棋会館」にたどり着く
決勝三番勝負が行われる

第2局は上野五段が白番で始まった
本局では、上野五段は持ち味である「攻め」を発揮できなかった
唐六段はリードを堅実に守り切る正確な石運びを見せた

第1譜(1―25)「足早に展開」

 白番は上野五段。白6の一間高バサミは実戦例の増えている打ち方。黒7と白8を交換した後、黒9のツケが工夫の一手。実戦は白10から18と厚みを築くなら、黒19以下と安全を確かめるのが黒の意図。

参考図1(バランス重視)

 白1、3と左下隅を固めるのも一策。黒4と治まられても、白5で左上と左下の黒への攻めを狙う要領。

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