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第52回碁界の礎百人―高川、53歳で名人に【林海峰④高川格⑦】

 名人戦は3連覇、本因坊戦は坂田栄男を破ったばかりの林海峰に新たな強敵が現れた。53歳の高川格である。昭和36年、高川は坂田に本因坊戦10連覇を阻止されたものの、タイトル戦の表舞台から消えたわけではない。37、38年には日本棋院選手権戦を連覇し、40年は十段を獲得、41年はNHK杯に優勝している。また39年から42年まで4期連続でプロ十傑戦準優勝という珍記録も作った。そして43年には名人戦挑戦の名乗りをあげる。ここでは1勝1敗のあとの第3局を紹介しよう。

高川格(左)―林海峰

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