このコーナーは最新形の活用や主流の打ち方を紹介します。今回は星の両ガカリ定石で現れる「二間高ガカリの奇策」。軽快なかわす手段や、強力な狙いを秘めた打ち方。研究量の差でライバルに差をつけてみてください！

テーマ図「二間高ガカリの奇策」

　黒１の二間高ガカリは相手の受け方を見て、自在に立ち回れる柔軟な手法。白Ａ～Ｃが代表的な受け方ですが、互角以上に戦える形へ導けます。

１図（切りの強手）

　白１で左辺と下辺の黒を分断された場合、黒２と左下を荒らすところ。白３から５と抵抗された瞬間、黒６と切断できるのが黒の自慢。

　白７、９と受けざるを得ず、黒10と左下の白２子を飲み込んで、黒の実利が勝るワカレです。

参考図１（シチョウ関係）

　白１と抵抗された場合、黒２以下で白２子を取れるので黒成功。本手法を成功させる条件は、本図のシチョウが成立することです。