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日本の上野が先勝!栄冠まで残り1勝【第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権・決勝三番勝負第1局】

 11月29日に「第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権」の決勝三番勝負第1局が、中国・福建省福州市「呉清源囲棋会館」で行われた。日本の上野愛咲美五段が中国の唐嘉雯(とう・かぶん)六段に勝利し、世界タイトル獲得まで残り1勝に迫った。明日、同所で第2局が行われる。

世界の強豪24名によるトーナメント戦を勝ち上がった両者。左が上野、右が中国の唐。健闘を誓う

第7回呉清源杯世界女子囲碁選手権・決勝三番勝負第1局
黒 上野愛咲美五段 白 唐嘉雯六段
結果:149手完、黒中押し勝ち
主催:中国囲棋協会、福州市人民政府
共催:福州市体育局、鼓楼区人民政府
場所:中国福建省福州市「呉清源囲棋会館」
優勝賞金:50万元(約1050万円)、準優勝:20万元
持ち時間:各2時間、1分の秒読み5回、中国ルール(コミ7目半)

対局場の「呉清源囲棋会館」で行われた開会式。呉清源九段の写真が飾られている
決勝三番勝負の火蓋が切られた
上野五段は2001年10月26日生まれの23歳。2016年入段。2023年五段
唐嘉雯六段は2004年2月18日生まれの20歳。2017年入段。2024年六段

第1譜(1―28)「攻めの碁形へ」

 黒1から5は実戦例を見るようになった構え方。白6に黒7から17と競り合いへ持ち込み、早くも上野の好みの『攻める碁形』となった。序盤の焦点は白28と右辺の黒へ迫られた局面。どのように攻めるべきか、次の一手が悩ましいところ。

参考図1(繋がる攻め)

 白20で1には、黒2以下と連絡を確かめながら、右下の白への攻めに繋げられるので、黒悪くない戦いです。

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