第74回碁界の礎百人―林海峰、二度目の3連敗4連勝【林海峰⑨趙治勲④】
昭和58年(1983)の碁界は大逆転に沸いた一年だった。まず、3月に決着した棋聖戦。挑戦者の趙治勲が3連敗4連勝で藤沢秀行の7連覇を阻止したのは前回お伝えしたとおり。その興奮が冷めやらぬ7月、本因坊戦七番勝負で同じことが起きた。無冠の林海峰が大三冠の趙治勲に挑戦した本因坊戦。林は第1局から3連敗を喫し、誰もが勝負あったと思ったところから、林の二枚腰が存分に発揮される。たちまち3連勝して、第7局にもつれ込んだ。その一戦をご覧いただこう。
ここから先は
922字
/
6画像
この記事のみ
¥
220
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!