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第96回碁界の礎百人―張栩本因坊、名人位も併呑【依田紀基②張栩①】

 前回に触れたように、平成15年(2003)はタイトル戦線の大きな転換点だった。平成四天王と呼ばれるようになる山下敬吾、張栩、羽根直樹、高尾紳路の中から、まず山下が王立誠を破って棋聖に。続いて張が加藤正夫を降して本因坊に。山下は勢いに乗って名人戦の挑戦者になったものの依田紀基に敗れ、棋聖・名人のダブルクラウンは成らなかった。
 翌平成16年は平成四天王の活躍が一段と加速する。山下―羽根の戦いになった棋聖戦は羽根がフルセットの末、山下を降して棋聖に。依田が挑戦者になった本因坊戦は張が4勝2敗で勝利して連覇。そして張は名人戦の挑戦者に。
 依田―張の名人戦挑戦者手合は、依田の2勝1敗で迎えた第4局が分岐点だった。依田に勝つ手がいろいろあり、負けようのない形勢だったが、なぜか負けるように負けるようにと打ってしまった。これで流れが一変し、張が後半に3連勝して名人位を奪う。ここでは最終局となった第6局をご覧いただく。

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