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【現代碁の最前線】星の一間バサミ・応用編【藤沢里菜女流本因坊③】

 今回は星の一間バサミ定石で現れる「応用手法の解析」を藤沢里菜女流本因坊の解説でお送りします。有力な二間の両ガカリ戦法とハサミ返しの攻略です。どちらの打ち方も、初見では正しく打つのが難しいので、本記事を参考に実戦で活用してみてください!

半目勝負の勝率は約6割(19勝13敗)

藤沢女流本因坊インタビュー
 ――藤沢さんはヨセに強いイメージがあります。(2019年9月2日~2023年9月18日の4年間、半目勝負で14連勝)
 「中盤では(半目勝ちなど)読み切れている訳ではないので、『細かいな』と思いながら最善を一手一手打っている感じです。盤面で20目ぐらいなら手堅く勝ちにいきますが、10目なら細かいので最善を尽くします」

 ――勝負手を打つか打たないか、判断が難しい局面でどのように考えていますか?
 「難易度によりますが、最近は読みを鍛えているので、読めていると思ったら仕掛けします。形勢よりも読みを重視しています」

 ――劣勢の局面では、どのように考えていますか?
 「例えば、『この局面はすぐ勝負を仕掛けたら全然ダメそうだから、もうちょっと我慢しよう』とか、『勝負しいった方が難しくなりそうだからいこう』といった感じです」

 ――光永先生(淳造六段)のヨセ問題を取り組んで、どんな効果がありましたか?
 「形やヨセの手筋が初めてみるものが多くて、『ヨセはこんなに深いんだ』と感じます。筋を見るだけでも実戦で使えますし、毎日、半目勝負の問題を解いているので、(細かい勝負への)自信にもつながります」

 ――ヨセの勉強でオススメなものはありますか?
 「ヨセの問題はあまり売っていないと思います。プロの棋譜や対局を見て『こういう風に打つんだ』など大まかに感じるだけでも勉強になると思います」

ヨセの問題を通して「スキルとメンタル面でプラスになった」と藤沢女流本因坊

テーマ図1「二間ガカリの奇策」

 黒1の二間ガカリで迫るのも有力。注意点は「シチョウ関係が黒良しである」時に使うこと。この点さえ確認すれば、黒は互角以上のワカレへ持ち込めます。

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