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余、うれしい初勝利 【第71期王座戦五番勝負第2局・棋譜解説】

 井山裕太王座に余正麒八段が挑戦している第71期王座戦日本経済新聞社主催)五番勝負の第2局が10月27日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で行われた。中盤、余八段の果敢な打ち込みから攻めとシノギの応酬に発展。終盤は勝負が揺れ動く微細なヨセ勝負になり、際どく余八段が半目を残した。

京都市「ウェスティン都ホテル京都」

〈第71期王座戦五番勝負・第2局〉
黒 井山裕太王座 白 余正麒八段

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〈第1譜〉1―33 

 対局が行われた京都市の「ウェスティン都ホテル京都」は、数週間前に将棋の藤井聡太八冠が誕生した場所だ。そのときも王座戦で、今度は同名の囲碁タイトル戦が行われる。
 井山の黒番。黒15の肩ツキに受けず、白16などとハサむことが増えている。これに手抜きで黒17の三々はいかにも現代風。なぜ、こんな進行になるのか「理解が追いつかないねえ」と観戦していた某ベテラン棋士。
 黒27は珍しい位置だ。1図の黒1から5なら「よくある打ち方ですね」と立会の山田規三生九段。
 当然の白28から局面が忙しくなる。黒31ではAの好点にいくのもあったか。井山は黒31と石の連絡を重視し、白32には黒33と下辺に迫った。

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