福岡、光る判断力【第72回NHK杯】
大場惇也八段(40)は9年ぶり3回目、福岡航太朗五段(18)は3年連続3回目の出場。若手トップの一人として期待される福岡が終始、明るい打ち回しを見せ、中堅実力者の大場に快勝した。解説は松本武久八段。
〈第72回NHK杯1回戦・第11局〉
黒 大場惇也八段 白 福岡航太朗五段
※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。
〈第1譜〉1―16
大場は日本棋院中部総本部所属、昨年11月に東京本院から移籍した。福岡は東京本院の所属。今回が初対局。「大場さんは手厚く、じっくり系。もちろん、戦えると見たら、いきます。福岡さんは、大局観が優れているのが一番の特徴。超トップへ駆け上がる素質は十分です」と松本八段。
黒は中国流、白は二連星の立ち上がり。昭和の一時期大いにはやった中国流だが、AI(人工知能)流の時代に入り、「最近は見なくなりました。珍しい」。
白6とダイレクト三々に入り、白12まで簡明に進む。黒13と手を抜いたが1図、1と受けておくのも立派。「これも一局です」。
白14、16と稼ぎ、右上隅の形が定まった。
ここから先は
1,888字
/
23画像
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!