【現代碁の最前線】模様対策に使える小目周辺のサバキ【福岡航太朗五段①】
今回は模様対策に使える「小目周辺のサバキ」を福岡航太朗五段の解説でお送りします。相手の勢力圏だからこそ、知っておきたい呼吸があります。通常の定石ではない、臨機応変の打ち方を習得してみてください。
テーマ図「敵陣突入のカギ」
白1と左辺に構えられた後、黒はどのように突入するべきかが焦点。様々な変化が想定される中、福岡五段がオススメする戦法を中心に紹介します。
1図(乱戦模様)
黒1と突入するのは、白2と迫られて黒の守り方が悩ましいところ。例えば、黒3と働きかけるのは、白4以下で黒不利な戦いを強いられます。
参考図1(工夫の利かし)
部分的に、黒1と白2を交換した後、黒3と整形する手段が成立します。白4には黒5以下でaとbを見合いにして攻めを無力化できるからです。
参考図2(出遅れた格好)
ただし、白2以下と簡明に地を稼がれても、黒は互角以上の結果を望めません。黒はもう少し工夫したいところ。
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