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【アジア競技大会】個人戦予選5回戦

 9月26日に「アジア競技大会」囲碁競技の個人戦予選5回戦が中国・杭州棋院チェスホールで行われた。日本の一力遼選手は中国マカオ代表のLou Wan-kao選手、芝野虎丸選手は中国代表の楊鼎新選手と対戦し、一力が3勝目をあげた。

一力が良い内容で勝利し、予選上位通過へ弾みをつけた
芝野は見せ場を作れず、総合成績は3勝2敗となった

個人戦予選5回戦の結果

9月26日:個人戦予選5回戦の結果
※左側が勝者、名前の隣が勝ち点(手空きは2点)
【A組】
申真諝10―4Kwa Jie-hui
楊鼎新8―6芝野虎丸
許皓鋐6―4陳志軒
Sam In-hang6―2LeeShou-kai
Karuehawanit Wichrich4(手空き)

【B組】
柯潔10―4Sornarra Pongsakarn
朴廷桓8―6頼均輔
一力遼6―2Lou Wan-kao
陳乃申6―4Kang Zhan-bin
曽富康4(手空き)

9月26日:個人戦予選6回戦の組み合わせ
※名前の隣が勝ち点(手空きの選手は2点加算済み)
【A組】
申真諝10―4Karuehawanit Wichrich
楊鼎新8―6Sam In-hang
芝野虎丸6―6許皓鋐
陳志軒4―2LeeShou-kai
Kwa Jie-hui6(手空き)

【B組】
柯潔10―6陳乃申
朴廷桓8―4曽富康
一力遼6―4Sornarra Pongsakarn
Kang Zhan-bin4―2Lou Wan-kao
頼均輔8(手空き)

 一力、芝野選手ともに予選通過圏内だが、油断できない立ち位置だ。なお、両者が勝利して3位通過した場合、2位通過が想定される中国の楊鼎新選手(A組)と韓国の朴廷桓選手(B組)が対戦相手になりそうだ。


一力インタビュー

圧倒的な内容で勝利した一力

 ――まずは一局の感想をお願いします。
 一力「序盤の配石がうまくいき、全体的に良い感触で打てました」

 ――具体的にどのあたりで優勢を感じましたか?
 「白1のスベリです。この地点で打ちやすいと思っていました」

 ――3勝2敗(手空きを1勝換算)で予選最終戦となります。意気込みを教えてください。
 「予選上位突破を目指して、しっかり準備して万全な状態で臨みます」

対局前に目薬をさす一力。予選上位通過へ前進

芝野インタビュー

2敗目を喫した芝野。予選上位を目指し最終戦に臨む

 ――1局の振り返っていかがだったでしょうか?
 芝野「中盤の戦いで悪くしてしまい、そこからチャンスがない碁になりました」

 ――具体的にどのあたりでしょうか?
 「白1と下辺の守りで妥協した局面です。黒2と3子を取られて、左上方面の模様も消えてしまったのが痛かった」

 「結果的には、白1と頑張らざるを得なかったようです。黒2で下辺の白は飲み込まれますが、白3と中央のダメヅマリを横目にシノギ勝負に持ち込む進行……、次の一手も予想できないので、実戦は妥協してしまいました」

次戦の相手は許皓鋐選手。中華台北の棋戦で活躍中

 ――3勝2敗で向かえる最終戦についてお願いします。
 「まだ予選突破も確定しているか分からない状況ですが、しっかり準備していきたい」

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