芝野名人、プロアマ戦に勝利!【朝日プロアマ名人戦】
芝野虎丸名人(24)に逆コミ6目半のハンディで大関稔アマ名人(29)が挑戦する「第17回朝日プロアマ囲碁名人戦」(主催:朝日新聞社、後援:日本棋院)が3月3日、東京都中央区の朝日新聞東京本社にて打たれた。
大関さんはアマ名人を4連覇中(通算5期)。アマ本因坊も併せ持っており、まさにアマ最強といえよう。
芝野名人との対戦(逆コミ)は3度目。これまで大関さんが2連勝と負けなしだ。勢いに乗る大関さんが芝野名人に真っ向勝負を挑み戦い抜いた激戦をご覧いただこう。(記・内藤由起子)
持ち時間は各1時間、使い切ると一手60秒の秒読み。
前回までの持ち時間各1時間、使い切ると一手30秒、途中1分単位で合計5回の考慮時間という方式から変更となった。
解説は孫喆七段。
〈第17回プロアマ囲碁名人戦〉
黒 大関稔アマ名人 白 芝野虎丸名人
黒番逆コミ6目半もらい
棋譜再選はこちら
〈第1譜〉1―51
芝野名人「どうしても勝とうという感じではなかったのですが、過去の2回があまりにも完敗だったので、今回はどんどんやっていこうと思っていました」
序盤早々、白20とツケて解説者を驚かせた。先手で白28トビを打とうというものだが、「芝野さんが逆コミ6目半の手合いが苦手なこと、このツケで思い出しました。手厚くゆっくり打ってカウンターが芝野名人の持ち味なのに」と孫七段。
ここから戦いが続いていく。
黒35ではAにサガって様子を見るのも有力だった。
「黒37で38のアテをなんで決めなかったのか後悔していた」と大関さん。左上が生きるだけになるとつらい。
打開すべく黒51とアグレッシブにカケた。
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