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第97回碁界の礎百人―結城聡、千載一遇の好機=棋聖位を逃す【羽根直樹①結城聡①】

 平成16年(2004)、平成四天王同士による初タイトル戦が棋聖戦で実現した。山下敬吾棋聖VS.羽根直樹挑戦者である。七番勝負はいきなり羽根が3連勝。続いて山下が3連勝したものの、最終局は羽根が制して、日本棋院中部総本部にビッグタイトルをもたらした。しかし羽根は決して好調だったわけではない。その逆で年間成績は19勝28敗と棋士生活初めての負け越し。棋聖戦以外はいいところがまったくなかった。
 翌平成17年の棋聖戦、羽根は結城聡を挑戦者に迎える。結城は羽根とは対照的に絶好調。橋本宇太郎本因坊のときから54年ぶりのビッグタイトルを関西棋院にと期待された。第5局まで3勝2敗とリードして、期待はますますふくらんだ。
 しかし、「あと1勝が遠かった。最後に自分の碁が打てなくなった」と語ったように、持ちまえのパワーが鳴りをひそめ、らしくない着手が目立った。ここでは最終局を見ていただこう。

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