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余、井山破り決勝進出【第79期本因坊戦】

 第79期本因坊戦(主催・毎日新聞社、特別協賛・大和証券グループ)本戦トーナメントはいよいよ大詰め。4月8日、日本棋院関西総本部で井山裕太王座と余正麒八段の準決勝戦が行われた。
 井山は平成24年に本因坊を初獲得。そこから防衛を続け、令和4年、二十五世本因坊治勲(趙治勲本因坊)の記録を抜く11連覇の大偉業を達成した。だが昨年、一力遼挑戦者にタイトルを明け渡している。
 余は本因坊戦リーグに7期在籍するも、優勝したことはない。2年前の第77期リーグ戦ではプレーオフまで進出したが、一力に敗れ、番碁登場を逃している。
 思いは違えど、挑戦権獲得を何としても成し遂げたい両者の対戦は、余が黒番中押し勝ちを収めた。
 余の決勝の相手はだれになるのか、準決勝もう一局の芝野虎丸名人―平田智也八段戦は11日に打たれる。

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