【現代碁の最前線】星のツケ二段定石の積極策【沼舘沙輝哉七段②】 11 『棋道web』|日本棋院囲碁ニュース 2024年2月24日 11:00 ¥220 前回に続き、星のツケ二段定石で現れる「敵陣突破の積極策」を沼舘沙輝哉七段の解説でお送りします。今回は自陣を大きく広げられる局面でどのような定石を選ぶべきかを見ていきます。双方の細かな攻防で全く異なる仕上がり図になるので、研究量で差をつけられるはずです!「一本の利かしで姿が変わる」と沼舘七段沼舘七段インタビュー ――普段の勉強方法を教えてください。 「僕はほとんどAIですね。ほぼ9割ぐらい。AIで布石を研究したりとか、対局することもあります。見る棋譜もAIが多いですが、去年ぐらいからヨセを意識するようになりました」 ――ヨセはどのように勉強されるんですか? 「対局や棋譜を見た時に自分なりに考えて、それからAIで調べてどれくらい違うかなど。(ヨセ段階では)打つ手がそんなにないところでも、簡単に損するので。プロとアマで一番差がつきやすいところだと思います」 ――ヨセ意識していることは? 「プロ目線では、逆ヨセの判断が難しいですね。目安も基準も作れないことが理由だと思うんです。例えば、後手10目の手と逆ヨセ5目の手は大体同じと言われますが、局面次第で簡単に評価が変わってしまいます。(ヨセで)プロが間違える時は、逆ヨセ関連が絡んだ場合が多いと思います。ヨセがうまい人だと、逆ヨセをあえて打たないで誘う人もいますからね」 ――アマチュアのファンに向けて、ヨセのアドバイスをお願いします。 「意識すると良いかなと思うことは『相手が打った手に受け続けないこと』。後は『有名なヨセの大きさは把握すること』。例えば、1線のハネツギは2目など、基本的なものだけでも知ると良いかもしれません。具体的な勉強方法としては、僕の兄弟子である寺山先生(怜六段)が書いたヨセの本(『ヨセの教科書基礎編、応用編』)を繰り返し解いて、ヨセを少しずつ好きになること。(ヨセの大きさの)数字ばかり出されても、嫌になっちゃいますよね。問題を通して、トレーニングすることがオススメです」沼舘七段のオススメ本『ヨセの教科書基礎編、応用編』(著・寺山怜六段)テーマ図「模様型のツケ二段」 黒1から9と敵陣を分断するのが現代定石の1つ。「右下に黒石がある場合も、この定石は相性が良いんですよ」と沼舘七段。どんな構想を用意しているか、早速見ていきます。 ダウンロード copy ここから先は 1,382字 / 21画像 この記事のみ ¥ 220 購入手続きへ メンバーシップ ¥ 1,430~ /月 『棋道web』は日本棋院の公式WEB囲碁情報配信サービスです。棋戦やアマ大会の情報をはじめ、上達に役… このメンバーシップの詳細 『棋道web』読み放題プラン ¥1,430 / 月 初月無料 『棋道web』は日本棋院の公式WEB囲碁情報配信サービスです。棋戦やアマ大会の情報をはじめ、上達に役立つ講座や読み物など、高段者から級位者の方まで楽しめる多様な内容をお届けいたします。 (注:「初月無料」の表記の「初月」とはキャンペーン期間中に無料で読める「登録月」のことです) バックナンバー メンバー限定の会員証が発行されます 活動期間に応じたバッジを表示 メンバー特典記事を閲覧できます メンバー特典マガジンを閲覧できます 有料マガジン ¥ 550 1週間分の棋戦情報や上達に役立つ講座を始め、コラムなどがまとめてあります。週10記事以上、更新します。 『棋道web』週間マガジン(2月24日~) 550円 1週間分の棋戦情報や上達に役立つ講座を始め、コラムなどがまとめてあります。週10記事以上、更新します。 購入手続きへ ログイン 3人が高評価 #講座 #囲碁 #現代碁の最前線 #沼舘沙輝哉 11 よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます! チップで応援