第103回碁界の礎百人―不惑の高尾紳路、井山裕太を破り名人に【高尾紳路③井山裕太④】
本因坊戦11連覇、棋聖戦9連覇という輝かしい記録を持つ井山裕太だが、初めてのビッグタイトル獲得は20歳のときの名人戦である。しかし本因坊戦や棋聖戦のように一人舞台ではなかった。現在までの名人戦七番勝負を紹介しよう。順に年、期、相手、勝敗である。
〈井山、名人戦の軌跡〉
2008年 第33期 張栩に挑戦、3勝4敗で敗れ、獲得ならず
2009年 第34期 張に挑戦、4勝1敗で奪取
2010年 第35期 高尾紳路の挑戦を4連勝で退け、防衛
2011年 第36期 山下敬吾の挑戦に2勝4敗で敗れ、失冠
(2012年 第37期 山下が羽根直樹の挑戦を4勝3敗で退け、防衛)
2013年 第38期 山下に挑戦、4勝1敗で奪還
2014年 第39期 河野臨の挑戦を4勝2敗で退け、防衛
2015年 第40期 高尾の挑戦を4連勝で退け、3連覇
2016年 第41期 高尾の挑戦に3勝4敗で敗れ、失冠
2017年 第42期 高尾に挑戦、4勝1敗で奪還
2018年 第43期 張の挑戦に3勝4敗で敗れ、失冠
(2019年 第44期 芝野虎丸が張に挑戦、4勝1敗で奪取 芝野は19歳)
2020年 第45期 芝野に挑戦、4勝2敗で奪取
2021年 第46期 一力遼の挑戦を4勝3敗で退け、防衛
2022年 第47期 芝野の挑戦に3勝4敗で敗れ、失冠
2023年 第48期 芝野に挑戦、2勝4敗で敗れ、奪還ならず
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