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小山、着実な足取り【第33期竜星戦】

 田中康湧五段は2期目の本戦出場。1回戦で中野奨也二段を破り、2回戦進出を決めた。迎え撃つ小山空也六段は8期目の本戦出場。
 小山が少しずつポイントを重ね、中盤で大きくリードする。以降も冷静な打ち回しを見せ、一度も逆転を許すことなく勝ち切った。
 解説は大橋拓文七段。


〈第33期竜星戦本戦Eブロック・2回戦〉
黒 田中康湧五段 白 小山空也六段

小山空也六段(左)と田中康湧五段

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―29

 田中の先番。黒9のコスミツケから、難しい変化に突入した。小山の応手が予想外だったのか、白18とアテられたところで田中が長考に入る。
 「ここで1図の黒1なら無難で、以下5までが一例です。隅の白はまだ生きてませんが、黒は白を取りには行かず、白に生きてもらうように打つのが良さそうです」と大橋七段。「また、2図の黒1と、こちらからアテる手もあるでしょうか。白2、4なら黒5とカケて封鎖できます」
 長考の末、田中が選んだのは黒19のグズミだった。白24まで、この進行も互角のようだ。

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