西、混戦制す【第72回NHK杯】
山田規三生九段(51)は2年連続30回目、西健伸五段(24)は2年連続4回目の出場。大阪ダービーとなった対戦は、西が攻め、山田がサバく展開となったが、大乱戦の末、西が押し切った。解説は金秀俊九段。
〈第72回NHK杯1回戦・第15局〉
黒 山田規三生九段 白 西健伸五段
※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。
〈第1譜〉1―18
山田は日本棋院関西総本部、西は関西棋院所属。第67回のNHK杯でも1回戦で当たっており、山田が中押しで勝っている。「山田さんは力碁で、実利派。そのパワーから“ぶんぶんまる”の愛称があります。詰碁作家としても有名。西さんとは一度対局したことがあり、安定したバランス派という印象。着実に力をつけてきています」と金九段。
白8とツケ、早速仕掛ける。白18までは最も穏やかな変化の一つ。「黒15では1図、1と頑張って受けるのもあり、互角のワカレです」。
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