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福岡、圧巻の11連勝【第33期竜星戦】

 福岡航太朗五段は3期目の本戦出場。1回戦から出場し、10連勝で11回戦進出を決めた。迎え撃つ張栩九段は23期目の本戦出場。
 福岡が手厚い打ち回しで主導権を掴み、優勢を確立。最後は華麗な決め手を放ち、勝利を決めた。
 これで福岡は本戦ブロックでの11連勝を達成した。この記録は、河野臨九段、許家元九段に続く3人目の快挙となる。
 解説は趙善津九段。


〈第33期竜星戦本戦Fブロック・11回戦〉
黒 福岡航太朗五段 白 張栩九段

張栩九段(左)と福岡五段

※棋譜再生は最終譜のあとにございます。

〈第1譜〉1―33

 福岡の先番。黒1、3と向かい小目に構える。
 白8のツメが珍しい。張の研究だろう。白10のツケには、福岡は複雑な変化を避けて黒11と応じた。
 白20に黒Aにオサえると、白27、黒25、白Bなどと打たれて右辺に白の勢力ができる。実戦の黒21、23はそれを避ける意図だ。

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