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田中、後半打ち回す【第72回NHK杯】

 六浦雄太八段(25)は7年連続7回目、田中康湧五段(23)は3年連続3回目の出場。伸び盛りの若手対決は、六浦が優勢に打ち進めたが、田中はジックリと追走。得意のヨセで差し切り、逆転勝ちした。解説は松本武久八段。


〈第72回NHK杯1回戦・第18局〉
白 六浦雄太八段 黒 田中康湧五段

六浦(左)と田中

※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。

〈第1譜〉1―22

 六浦は日本棋院中部総本部、田中は関西棋院の所属。公式対局は1度のみで、六浦が制している。「六浦さんはパンチ力があり、ヨセもうまい。ゴリゴリでなく、ジワジワタイプ。田中さんは乱れない碁。たたずまいも冷静で、ポーカーフェイス。ヨセも抜群です」と松本八段。
 黒1とすぐの三々、さらに、黒3、13のダイレクト三々と、早々と四隅を取らんとする勢い。「地をしっかりと取る作戦ですね」(松本八段)。
 白20から22と切りを入れ、右下隅から競り合いに入る。

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