このコーナーは最新形の活用や主流の打ち方を紹介します。今回は星の三々定石で現れる「難解形のカケツギ対策」。難解形の中でも、よく打たれる類の攻防となるため、どのような決着になるのか、知っていて損はないはずです！

テーマ図「カケツギ型の攻防戦」

　黒１と白２を交換した後、黒３と右辺の進出を止めるのが、三々定石難解形でよく選ばれる戦型。黒は穏やかな進行と最強に頑張り切る進行を選べるのが特徴です。

定石手順（難解形の入口）

　黒２、４と受けた瞬間、白５のツケで受けるのが難解形の入口。黒は穏やかな進行を選択することもできますが――、

　黒６、８と右辺の進出を止めたいところ。当然、白９以下と外側の傷を突いて、複雑な攻防へ発展します。

　黒12は活力を持たせる粘り強い抵抗手段。白13以下と互いに形を決めた後、黒はａかｂの代表的な二択に迫られます。今回はａのカケツギの場合を見ていきます。

参考図１（シチョウ関係）

　シチョウ関係が絡む手段は黒１の切り。白２以下と形を決めた後、白ａのシチョウが成立するか否か。これが難解形を打つ最低条件になります。（本図は、シチョウは白良しなので成立）