余、完勝【第72回NHK杯】
蘇耀国九段(44)は13年連続22回目、余正麒八段(29)は12年連続12回目の出場。日本棋院(蘇)と関西棋院(余)の東西対決は、序盤から乱戦となったが、余が強烈なパンチを決め、完勝した。解説は寺山怜六段。
〈第72回NHK杯2回戦・第2局〉
黒 蘇耀国九段 白 余正麒八段
※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。
〈第1譜〉1―24
蘇は中国、余は台湾の出身。対戦は6度あり、余の5勝1敗。「蘇さんはいろいろと工夫するイメージ。基本、カラい碁で形勢判断に明るい。余さんはご存知の通り、力戦家。(7大)タイトルこそ取れていませんが、充実しています」と寺山六段。その言葉通り、蘇は黒1から3、7と早々と変則の構え。後日、蘇と会う機会があったが、「NHK杯に限らず、何かと趣向をこらしています」と笑った。
白12のヒラキに黒13が何ともカラい。寺山六段は「さすがにカラ過ぎる。1図、黒1以下なら普通」と苦笑いした。
白24まで、互いに我が道を行く進行である。
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