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読みの弱点を覆す戦い方【平田智也八段インタビュー】

 今回は平田智也八段に普段の勉強方法を中心にインタビューしました。AI同士の棋譜を5000局近く並べたエピソードや「頭の中から碁石が消える」意外な悩み、一流は勝率7割の理由など、盛りだくさんでお送りします

平田智也八段のプロフィール
 
平成6年(1994年)2月27日生。広島県出身。宋光復九段門下。平成21年夏季入段(平成22年度採用)、令和5年八段。日本棋院東京本院所属。

【主な実績】
2012年:第37期新人王戦本戦出場
2013年:第38期新人王戦本戦出場、第8回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場
2014年:第39期新人王戦本戦出場
2015年:第40期新人王戦決勝進出、第22期阿含・桐山杯本戦出場、第41期名人戦リーグ入り
2017年:第65回NHK杯出場、第12回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場、第44期天元戦本戦ベスト4
2019年:第45期天元戦本戦出場、第14回広島アルミ杯・若鯉戦優勝
2020年:第68期王座戦本戦出場、第15回広島アルミ杯・若鯉戦ベスト4
2021年:第30期竜星戦決勝トーナメントベスト4、
2022年:第47期棋聖戦Cリーグ入り、第29期阿含・桐山杯優勝、第31期竜星戦決勝トーナメント出場、第17回広島アルミ杯・若鯉戦本戦出場
2023年:第71回NHK杯出場、第48期棋聖戦Cリーグ入り(リーグ1位で挑戦者決定トーナメント出場)、第30期阿含・桐山杯本戦出場、第32期竜星戦決勝トーナメント出場
2024年:第49期棋聖戦Bリーグ入り、第79期本因坊戦本戦ベスト4


5000局の棋譜並べ

CGSには様々なAIの種類が対戦している

 ――普段の勉強方法を教えてください。
 「1、2年前は碁盤で棋譜並べをしていました。主に、CGS(Computer Go Server)にあるAI同士の棋譜です。1年で約5000局は並べていました。今はAI研究することもありますが、若い子に教わることが多いです。主に藤井君(浩貴二段)で、彼に教わるのが主な勉強方法になっています。

 ――藤井二段とはどのように勉強されているんですか?
 「彼は本当に何でも知っていて、全てを教わっています。彼は棋院によくいるので、研究会などでレクチャーを受けています。最近では、藤井君に教わる以外の勉強は、今はしていないですね(笑)。AI同士の棋譜並べをしていた時期でも、教わっていました」

 ――1、2年前、AIの自己対戦を並べて、どんな効果がありましたか?
 「手合に自信を持って望めたいのが大きいと思います。『自分はこれだけやったんだと。実際、その年は明らかに成績が良くなりました。勉強になったという実感はありませんが、心の余裕ができたのが大きかったですね」

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