囲碁の本質に迫る、手割りの考え方【横塚力七段インタビュー】
今回は石の効率を上げる『手割りの考え方』を横塚力七段にインタビュー。「便利な考え方ですし、石の効率を考える習慣が棋力向上にも繋がります」と横塚七段。具体的な方法や意外な注意点など、話題盛りだくさんでお届けします。
石の効率を検証
――手割りとは何か、教えてください。
「手割りは形勢判断をする時に使うものです。例えば、地は数えれば判断できますが、厚みは分かりづらいですよね。20、30目の価値がある場合もあれば、0目と判断される場合もあります。手割りは『どれぐらい石の効率が良いのか』を理論的に判断する考え方なので、判断がつきづらい未知の局面であるほど活きてきます」
――囲碁は陣地を競うゲーム。石の効率を上げることが勝利に近づくのでしょうか?
「『陣地の多い方が勝つ』より『効率の良い方が勝つ』ことを重視した方が良いかもしれません。石の効率が上がれば、自然に地も増えやすくなり、結果的に多くの陣地を得られるからです」
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