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平田、冷静な収束【第72回NHK杯開幕】

 第72回NHK杯が開幕。日本棋院所属38人、関西棋院所属12人の計50人(女流棋士4人)のトップ棋士が早碁日本一を競う。初戦は高尾紳路九段(47)と平田智也八段(30)が対局。中盤、左下の読み比べで優位に立った平田が以降もしっかりと打ち回し、快勝した。解説は松本武久八段。


〈第72回NHK杯1回戦・第1局〉
黒 高尾紳路九段 白 平田智也八段

高尾(左)と平田

※最終譜のあとに棋譜再生機能があります。

〈第1譜〉1―26

 高尾は22年連続24回目、平田は2年連続3回目の出場。対戦は2勝2敗の五分。「高尾さんは手厚く、形勢判断に明るい。年を重ねても相変わらずの強さです。平田さんはここ数年、絶好調で、安定度も増しています。棋風はバランス型。ほぼ同じタイプの対戦です」と松本八段。
 立ち上がり、黒7の大ゲイマカカリが珍しい。「AI(人工知能)の第一候補には、まずあがりません。『これで一局』という高尾さんの意志を感じます」。
 左下白に迫る黒15に対しての白16、さらに、黒19に対する白20が面白い。「ともに柔らかい手。黒17で1図、1と反発するのは白2とかわされ、白8まで今一つ。黒21で2図、1から切りにいっても、白10までやはりパッとしません」。
 黒17、21は穏やかな受け。白26まで、静かな立ち上がりである。

1図
2図

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