見出し画像

藤沢里菜、上野愛咲美が決勝へ【第9回扇興杯女流囲碁最強戦・準決勝】

 7月12日に「第9回扇興杯女流囲碁最強戦」(協賛・センコーグループホールディングス株式会社)の準決勝が、滋賀県の迎賓庵「あけくれ」で行われ、藤沢里菜女流本因坊と上野愛咲美女流立葵杯が勝利し、決勝進出を決めた。なお、決勝は7月14日に同所で行われる。

【7月12日:準決勝の結果】※左側が勝者
藤沢里菜女流本因坊―王景怡四段
上野愛咲美女流立葵杯―上野梨紗女流棋聖

【7月14日:決勝の組み合わせ】
藤沢里菜女流本因坊―上野愛咲美女流立葵杯

第9回扇興杯女流囲碁最強戦の概要
協賛:センコーグループホールディングス株式会社
日程:7月12日(準決勝)、14日(決勝)
持ち時間:各3時間、5分前より1分の秒読み
立会:金秀俊九段
記録:小松大樹四段村本渉四段
決勝大盤解説:金秀俊九段、吉原由香里六段
YouTube解説:松本武久八段
優勝:800万円

迎賓庵「あけくれ」

藤沢里菜女流本因坊インタビュー

本棋戦で3回優勝している藤沢女流本因坊

 ――本局の感想を教えてください。
 「序盤のコウ争い(57手目)から白に大きな地ができて、黒は厚みを築く展開になり、その厚みの判断が難しく、形勢が良いとは思っていませんでした。下辺の黒模様が固まって、形勢が良くなってきたかなと感じました」

 ――明日はお休みになりますが、どのように過ごされますか?
 「散歩が大好きなので、天気が雨でなければ1、2時間歩きたいと思います!」

 ――決勝への抱負をお願いします。
 「去年はベスト4にも入れなかったので、決勝に行くことができて嬉しいです。楽しんで自分の力を出し切れたらと思っています」

藤沢女流本因坊(左)が手厚い収束で完封した

上野愛咲美女流立葵杯インタビュー

2020年に本棋戦で優勝している上野女流立葵杯

 ――本局の感想をお願いします。
 「中盤では優勢かなと思ったのですが、少しずつ差を詰められてきて……。勝ちを確信できたのは、本当に最後の最後でした」

 ――明日は1日お休みになります。どのように過ごされますか?
 「ご飯が楽しみであることと、決勝で里菜先生との対局に備えて、詰碁をやろうと思います」

 ――梨紗さんと3度目の対決(2勝1敗)となりました。
 「最初は仕草など気になってしょうがなかったんですが、(今では)普段通り打てるようになりました。少しだけ気になることもあるんですけどね(笑)」

 ――決勝への意気込みをお願いします。
 「里菜先生は3度優勝していて、扇興杯でも強いイメージがあります。当たり前ではありますが、挑戦者の気持ちでぶつかっていこうと思います」

3度目の上野姉妹対決は、愛咲美女流立葵杯(右)が薄氷の半目勝利となった

ここから先は

1,011字 / 25画像
この記事のみ ¥ 110

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!